今回は自分の好きな本5冊。綺麗にお写真など撮ってみましたのでぜひご覧いただけましたら嬉しいです。
※現在自分の中で熱い小説家は原田マハさんですが、家族の本を読ませてもらうので、小説系はここには含まれていない。「楽園のカンヴァス」は名作(これは語ると長くなるので割愛)。
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本日ご紹介する本リスト
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1・ディックブルーナのデザイン『シンプルの正体』
アイデアが煮詰まった時など、頭の交通整理をしたい時に最適な本
ミッフィーちゃんでおなじみのディックブルーナ。
ブルーナは引き算の天才。この作品集をパラパラとめくっていくうちにだんだんアイデアが整理されてゆく。
特にモノクロの線画がすばらしい。
そして持ちやすいペーパーバックと持ち運びやすいサイズ感も気に入っている。
2・K.M.P『ポルトガル朝、昼、夜』
これを読んだ翌年にはポルトガルに居たくらい危険な旅本
著者名のK.M.Pは「金儲けプロジェクト」の略。2人のユニット活動でで、絵も文章もなんでも二人で書いているそうです。
そんな二人が、ポルトガルに2週間、アパート借りて暮らしてみるという珍道中ぶりが可愛いイラストと手書きの文字で、かなり細かくレポートされている。
「本当にそうなのだろうか」とこの目で確認したくて、ついうっかり翌年にはポルトガルへ確認しに行ってしまうくらい影響力のある本。
この本を読んでから、国内外問わず旅先では現地のスーパーでお買い物して、土産物屋には無いリアルな「暮らし」に触れてみることにしている。
3・さくらももこ編集長『富士山』第1号
「私もこんな本を作ってみたい!」と創作意欲を掻き立てられる雑誌
もはや説明不要の国民的漫画家のさくらももこさんが作った雑誌。平成12年に「新潮45」の別冊として発行されたもの。
漫画あり、取材記事あり、エッセイあり、ご本人のコスプレあり...と盛りだくさんのさくらももこ祭り。ほのぼのとした画風とは裏腹に、とてもパワフルな方だったんだろうな。
何かにものすごく執着するところとか、見習ってます。
この雑誌の中ではスイス製の腕時計「ピエールラニエ」の連載がとても印象的だったな...
。最後、どうなったんだっけ。コラボしたんだっけ(2号までしか持ってない)
私のブログもこれくらいのポテンシャルの高さでやっていきたいと....思っています。
4・フェリクス・ヴァロットン版画集
モノクロは、カラーのモノクロ化ではなく、モノクロならではの面白さを追求すべし
駆け出しの頃は、雑誌のモノクロページに小さい挿絵を描くお仕事が多く、当時はモノクロの絵なんてつまらないと思っていて、知り合いのデザイナーさんにうっかり愚痴ってしまったのだが、その時にいただいた上記の金言。
それからいっぱい勉強して、今ではむしろモノクロの仕事が大好きになりました。
中でもこのヴァロットンの版画集は「白と黒」または「ONとOFF」つまり二進法の宇宙を多彩に私に見せてくれて、モノクロの素晴らしさを再認識させてもらえるありがたい一冊。
つまり何が言いたいかというと、超かっこいい。(語彙力が迷子です)
5・熊谷守一「生きるよろこび」
物体としての絵画を考える
熊谷守一展で原画を見て感じた気持ちを持って帰るために買ったこの図録は、1個目に紹介したブルーナの本と同じくらいよく眺めます。
こちらはアイデア探しというよりは「物体としての絵画」を考えたい時に眺めます。小さいものでも、写真では再現できない物質感やパワーのようなものが原画にあって、それを思い出しながら、次の作品作りのヒントにしている。
うん、ちょっと難しいな説明が。大抵、右脳で考えた言葉は他人に通じない。
さて、お楽しみいただけましたでしょうか...。
自分で選んだ本を紹介するって結構大変だけど、楽しいね。