なんでも話せる友人に
「自分は強迫症かもしれない」
という話したら
こういう映画あるよ
と教えてくれたのが
「イン・ザ・プール」
おすすめしてくれた映画は
できるだけ見ようと思っている今日この頃。
しかしこの映画は2005年の映画で
もちろん映画館で見られない。
映画系のサブスクにも入ってないので
諦めかけていたところ、
原作は小説だということに行き当たり
図書館ですぐに借りられそうだったので
借りて読んでみた。
奥田英朗著「イン・ザ・プール」文春文庫 |
ちょっと風変わりな精神科の医師の元にやってくる
患者とのドタバタコメディ。
最終的には患者の張り詰めた気持ちが緩まって終わる。
シリーズで何冊か出ているうちの1冊で、5話分収録。
そのバラエティ豊かなゲスト(患者)のなかに
強迫症の患者がやってくるという感じ。
責任感が強すぎて、
最初はタバコの火を消したかどうか
確認せずにはいられない感じからはじまり、
医師の些細な言葉で心配の範囲が広がってしまい、
最終的には他人のすることまで
心配し始めるところまでエスカレートする。
医師の「心配はひとにさせるの」
という言葉は
何かいいヒントにはなったように思う。
患者はだいたい思い詰めていたり、
我慢していたり、
狭い世界に自分を押し込めている。
それを風変わりな医師が
特に原因を突き止めていくわけでもなく、
治療を行うわけでもなく、
突拍子も無い方法で解放に導いていく。
強迫症の参考にはなったような、ならないような...。
だけど、面白かったよ。
シリーズだから他のも読んでみようかな〜。